葬儀の準備…身内の方。
本人の希望と家族の意見
元気なうちに、自分に万が一のことがあった場合に残される家族の為や、自分の最後を自分で決めておきたいという方が増えてきており、実際に事前に葬儀について調べている方が増えてきています。事前に葬儀について調べるということは、一昔前までは「縁起でもない」と避けられてきたことかもしれませんが、「自分の意思を反映できる」「大まかな費用が把握できる」「複数社を比較検討し納得度の高い葬儀社を選定できる」など多くのメリットがあります。つまり、事前に調べておくことは納得度の高い葬儀を行うためにはとても意味のあることだと言えるのです。
このときにご注意していただきたいことは、自分がこうしたいという意思と、残される家族が考える要望というものは必ずしも同じではないということです。
例えば最近のご葬儀の傾向としてご家族と親族、ごく親しい友人のみで行う家族葬というものがありますが、もし本人が会社関係者に顔が広い、近隣の住民との付き合いが深い、サークルや趣味などの活動などをされていたなど交友関係が広い方の場合、式には呼ばれなかったけどもお別れをしたいという方は、後日ご自宅に弔問にくることになります。そうなるとご家族としては毎日弔問に来ていただいたお礼を伝え、お茶を出すなど対応に追われ慌しい日々を送ることになってしまいかえって負担が大きくなってしまうことも考えられます。
事前に調べることで意思を反映させることは可能ですが、加えて大切なのは自分が「家族の為に」と思って判断したことは必ずしも家族の負担を減らすことに繋がるとは限らないという点です。
その為、葬儀について何かしらの意思を残される際には葬儀社など専門家に相談していただきアドバイスを踏まえてエンディングノートなどに書き記し、それをご家族様にも見せて皆様の意見を交えながら納得のいく終末の考えをまとめていただくことが重要になります。
本当の葬儀の準備
誰にでもいつかは必ず訪れるその時に対して、どれだけ的確に緻密に備え、ミスが無く納得して葬儀を終えることができたとしても、ふとしたときに「生前にもっと話をしておけば良かった」「一緒に旅行に行けば良かった」など後悔の念は絶えないのものが、「人が亡くなる」ということではないでしょうか。出かけたいと言っている場所があったら一緒に出かけ、食べたいと言っているものがあったら一緒に食べて、少しでも大切な人と一緒にいる時間を長く持っていただきたいと思います。 楽しい時間を共有し素直に感謝の気持ちを伝えること。 そんな毎日の過ごし方が本当の意味でのご葬儀の準備と言えるのかもしれません。