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葬儀の意味。

なぜお葬式をあげるのでしょう?

なぜ人はお葬式をあげるのか?と普段考えることはなかなかないと思います。しかし、ふと考えてみるとお葬式にはいろいろな意味合いが含まれていることに気づくでしょう。
  • 心理的観点
    死とは不条理なもので受け入れがたいものですが、どこかで決別をしなくてはいけません。その区切りの儀式として行うと考えられます。また、別れに際して何かをしてあげたいという心の拠り所としても行うのでしょう。
  • 宗教的観点
    死者の霊をなぐさめる意味の儀式として行う意味合いもあるでしょう。
  • 物理的観点
    ご遺体を火葬(土葬)することで、視覚的に去りゆく者との決別を行います。
  • 社会的観点
    死亡届けを出すなどの一連の行政手続きによって、社会の中で生きていた者が悲しいですが、社会の中から消えたという手続きを行うという意味合いもあるでしょう。
近年、価値観の多様化、宗教ばなれ、メディアの影響や諸事情があって、無宗教形式の葬儀や火葬のみ(荼毘葬)で見送られる方も増えてきました。それらは故人の遺志であったり、よくよくの考えや、状況を鑑みてのことだと思われますので、一概にはいえるものではありません。しかし、どんな形でもお葬式をあげることで、一つの心の区切りになり、故人に最期にしてあげれたと、自分の心のどこかに納得させられるものとして理由付けができるものがお葬式であることもまた事実です。時間が空いた時にでも少し考えてみませんか?

意味のあるお葬式

お葬式を行う目的は人によって違うと思います。例えば故人のために行う儀式という人もいれば、残された家族のために行うという人もいます。また、社会的なお別れの場として行うべきであるという考え方もあります。諸説あってしかるべきだと思いますが、最終的に絶対というものはないので、現在は喪主さんやご遺族のご希望があればそれに従って行われることが多くなってきています。
いずれにせよ「お葬式をやってよかった」という結果につながる事が意味のあるお葬式だと思います。
例えば、お葬式を通して亡くなった父親が多くの人たちに慕われていた事を知り、父親に対して誇りを持ち、自分自身のこれからの生き方を父親の生き方に恥じないものにしなければと息子さんが決意を固めたお葬式などは意味があると感じます。
他にも、きちんとお葬式を終えることで気持ちの整理がついたり、お葬式で集まったことで家族や親族の絆が深まったり、命のはかなさや尊さを感じより充実して生きることや命があることの大切さを学ぶなど、いろいろとお葬式が生み出すものには価値があります。だからこそ、文化としてお葬式が続いてきているのだと思います。

しかし、昨今は営利目的の心無い業者による愚行影響か、形骸化した意味のない儀式という認識になりつつあるように感じます。 日本人は世界でも高い倫理観を持っていて、人の気持ちを考えることのできる人種じゃないかと思います。それらは、お葬式やお墓、お仏壇といった手を合わせる文化が下支えしている部分も多いように感じます。お葬式が軽んじられてしまうようになると、どんどん日本人の倫理観なども失われていくのではないかと危惧する次第です。決してお金をたくさんかける事や派手にやる事がよい訳ではないですが、一人の命が亡くなった事に対して、きちんと向き合ってその事から何かを感じ学ぶ場としてお葬式が在ってほしいと思います。
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